『国金』…国民生活金融公庫と言えば、中小企業や独立開業事業者にとって頼りがいのある重要な金融機関でした。また、中小企業金融公庫や農林漁業金融公庫、そして国際協力銀行も、それぞれの対象事業体にとって同様でした。

２００８年１０月１日より、それらが解散・統合し、新たに『株式会社日本政策金融公庫』となりました。一般市民にとっては、「あれっ！いつの間にか看板が『日本政策金融公庫』になっている」というのが本音でしょうか。通称名は『政策公庫』となるようです。

政策公庫は、様々な行政改革・金融政策改革の一環として発足しました。株式会社という形態はとっていますが、会社法ではなく日本政策金融公庫法という特別法に基づく株式会社になり、国が株式の１００%を常時保有することが法定された民営化されることのない法人だとか。ですから、その理念は変わることなく、あくまで国の政策の下で、民間金融機関の補完を目的とするとのことです。

統合により国内の支店は１５２になるそうですが、各公庫の支店で、それぞれのサービスすべてを受けることができるというイメージとのことです。国内外のこの金融不安・経済不況下で、政府系であってもその長所を伸ばしていただき、さらなる経営努力とサービス向上を通して国民生活に寄与していただくことを願うばかりです。