前回、大のあんこ好きと書かせていただきました。今回は、通勤で毎日来ている大阪の中心地『梅田』あたりで一品をと決めました。

まずは、どこのあんこから？と考えていたところ、大阪では有名老舗の『喜八洲総本舗』の花ぼた餅を教えていただき、さっそく百貨店に入っている店舗へGO！！

ミニチュア版の重厚な看板を掲げた店舗前には数名が並んでいました。なかには若い女性の方もいらっしゃったので、インスタ映えするビジュアルなのかな？とも思いつつ最後尾へ。

ガラスのショーケースの中に目的のものを見つけました。思ったよりもひとつが大きい・・・。『昔ながらの味と大きさを守ってきた』その言葉通りのぼた餅でした。なつかしさがこみあげてくるような、そんなイメージ・・・。

福島の実家で食したぼた餅は、もっと大きくて『ぼてっ』としていました。だから、ぼた餅っていうんだと信じて疑わなかった、その頃を思い出しました。

「きなことあんこの2個入りと、あんこ2個入りと、どちらにしますか?」と尋ねられ、あんこ大好き人間としては当然に、「あんこ2個入りを」と迷わず回答しました。自然と笑みがこぼれていたと思います。

帰宅し、一息つき、さぁ実食。

「いただきま～す」

花ぼた餅は小さなお皿に鎮座しています。なかなかのボリューム感です。

「ん～っ　おいしい」

お店のホームページを拝読すると、厳選された十勝産のあずきを五十余年変わらぬ手法で職人が炊き上げたあんこ、とあります。あまさ控えめというよりは、ちょうどよいあんばい。2～3口食した後に飲むお茶がおいしいという感じですか・・・。

厚めのつぶあんに包まれたおお米は、炊いても冷めてもかたくならず、もちもち感抜群の佐賀のひよくもち米を使用しているとのこと。確かに粒はしっかりしていますが、やわらかくてもちもちの食感です。

「ごちそうさまでした～」

昭和23年、淀川区十三で営業を開始。菓子業により、『八洲』（日本中）のみなさまによろこんでいただこうという思いで名付けられたという屋号。他にも有名な和菓子を多数作っていらっしゃいますが、花ぼた餅でいうと、厳選された素材で作るその大きさが、企業理念につながっていると感じました。

味も、大きさも、食感も大満足の『花ぼた餅』。私の～しあわせ気分～のリスト入りです。