ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。
先日、図書館に行きました。歩いて行ける分室ではなく、自転車で行ける所でもなく、中央と言われる大きな図書館です。天井が高くて、正面は大きなガラス窓が全面にあり、外の植栽からの木洩れ日がとても素敵な場所です。
入ってすぐに、BGMを聴くヘッドホンがついている一人ずつの座り心地の良い椅子があり、その前にはあらゆるジャンルの最新の雑誌が並んでいます。ぐるりと、4人掛けの机が配置され、そことは別に個室の自習室もいくつかあります。蔵書は、69万冊とか。。。 らせん階段をのぼった2階には、児童書がたくさんあり、時には読み聞かせの時間もあります。
かつては、2週間に一度20冊ほど借りて、返却してまた借りてを繰り返していましたが、子どもが大きくなってすっかり足が遠のいていました。
久しぶりに、のんびり読書をしようと行ってみましたが、ここもコロナの影響でほとんどの椅子は撤去され、みなさん立ち読み、滞在は1時間程でとアナウンスが流れていました。便利な検索システムもありますが、私は興味を持てそうな棚を見つけて、1冊ずつ見て探すのが好きです。
今回立ち止まった棚は、ルポルタージュ。
悲しかったり、ユーモラスだったり、どれもほんとにあったお話。ある亡くなった女優さんのお父さんが執筆された、生い立ちから闘病の本を手に取りました。偶然、椅子に座れたのでゆっくり読めました。
大切なわが子が苦しむ姿を前に、代わることもできないなすすべもないことに苦しみながらも、あらがえない現実を受け入れて前進しようとする。亡くなっても永遠に消えないわが子の笑顔と悲しみ。タイトルから想像した通りの本でした。
悲しいお話にふれると、自分だったら、我が子だったらと、もしももしもにとりつかれますが、今在ることに感謝にいきつきました。コロナで、弱音や愚痴を言ってる場合じゃないぞ!と自分に喝!
以前、誰かが言っていました。
「何を読んでいるのか知られるのは、素顔を見られるより恥ずかしい!」と。
確かに、みなさん何らかのカバーをされていますね。ブックカバー越しに、何を読んでいるのかなぁって、その人の外見から勝手に想像してみたりします。ある時、満員電車に、カバーなしの本に集中している人がいました。
少し離れていたのですが、文字も大きくて、ついついのぞき見。確か、ダイエットに明日からはない、などバッサリ切りこむ調の名言がいくつも書かれていました。
キビシイ~
でもその女性は真剣で、思い入れが伝わってくるようでした。
我が家には、ある作家を中心とした文庫本がいくらかあります。出勤のカバンに携えていた時期もありました。
通勤乗車時間が15分ということもありますが、マスク、ハンディ扇風機、日傘、エコバックなどなど、荷物が増えて、いつのまにか本は留守番になっていました。
また再開してみようかなと思っています。
大好きな本、大切な本、思い出の本、本には色々な力があるようです。2年前、私にも1冊の本との出会いがありました。
その話は・・・またいつか。