ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。
招待状が届きました。
昨年秋頃に、3000円ほどの買い物をした時にもらった用紙で申し込みをしたのを思い出しました。ジュエリー工房を見学して、岡山の吉備津神社と最上稲荷をまわる昼食付バスツアーでした。当選者は無料、同伴者も特別価格で参加できるとありましたが、1人で参加することにしました。
7:10に新大阪集合。
ほとんど女性で、人生の先輩と思われる方々に囲まれて出発しました。
8:30 ジュエリー工房に到着。
90分後に出発と聞いて、嫌な予感が・・・まず、1点ずつガラスケールに飾られているダイヤや、18金や、パールのネックレスの前で、○○年の○○コンテストで優勝したなどのエピソードつきでお披露目され、別室では、6桁から7桁価格の商品を身につけたモデルさんが登場し、ベテラン販売員とおぼしき女性からの、冗談も交えての軽妙なお話。
その次の部屋には、100点以上の商品が並び、たくさんの店員さん。着けるだけでもどうぞととても親切にお相手して下さり、少しでも目をとめるやいなや、すかさず、何か気になります~?と。
最後に押し切られて、ネックレスを試着しましたが、鏡の前で、とってもお似合い、お値打ち品ですよ~、と2人の店員さんに囲まれ、胸元のダイヤモンドには、どこからか持ってきたピンライトを当てながら、ほらこの輝き見てください。
さらに電卓を持った人まで現れ、今ならこのお値段で、しかも30回まで金利手数料ゼロ円、1か月これくらいで、手に入りますよ~お小遣いで買えちゃいますよ~と。
確かにすてきでしたが、無料の日帰りバスツアーに来て予定もなくいきなり買うような代物ではなく、なんとかはずしてもらってホッとしつつ、ほんの一瞬揺れた自分がいて、その手法と囲みは怖いなと思いました。
その後、ふぐ雑炊などの昼食をいただき、岡山県の吉備津神社に向かいました。ゆるやかな屋根付きの回廊を下っていくと右側に、お釜殿があります。ガイドさんが、占いの時間であれば開いていて中を見られますと言っていたとおり、開いていました。
中に入ってみると、右側におくどさんが2つ、その上にせいろが乗せており、湯気が立ち上っています。浄財箱があり、その前でお参りをしたあとに、占いってなんですか?と聞いてみました。
本殿で祈祷してもらった 神札をお釜殿で祀り、湯気立ち上るせいろに玄米を1キロ入れた時、得も言われぬ音がすれば願いが叶うそうです。
先日、若い恋人同士が来て、男性が渋る中、女性がのり気で祈祷をしたところ、全く音が鳴らず、女性がいつまでもさめざめ泣いていて切なかったそうです。鳴釜神事と言って、少なくとも室町時代の末期には有名な神事だったようです。
たどれば温羅退治につながる逸話もあるようですが、願った吉凶がその場ですぐにわかるなんて、今回は、14時までの受付に間に合わずお話を聞くだけでしたが、音が鳴らなかったらどうしたら良いのですか?精進して期間を置いてまた占っていただくのですか?と聞いてみました。
結果をどう受け止めるかということです。鳴らなければこちらも切なくなるので、どうでもよいことで、いらしてくださいねと優しく言われました。
新聞や雑誌にある運勢や、星座占いは、良いところだけを信じ、手相占いは冷やかし半分興味本位でかる~く聞き流せるのですが、なんだか古式ゆかしいおごそかな雰囲気に、試してみたいような怖いような。。。
そんなことを考えながら、バスに乗り込みました。いよいよ最後の目的地、最上稲荷です。平日ということもあり、細く長く続く参道のお店は閉まっているところも多く閑散としていましたが、風もなく暖かい日だったので、散策にはちょうど良かったです。
階段を上って行くと、2年に1度の架け替えをしたばかりの大しめ縄が美しい本殿に到着しました。全長12メートル、最大直径1.8メートル、重さ1.5トンのしめ縄は、間近で見るとガイドさんに聞いた数字からの想像をはるかに超えていました。農家が収穫した稲わらを、職員の方々が1ケ月かけて作られるそうです。その下で、何となく恐る恐るお参りをして、帰路につきました。
1人での参加でしたが、ジュエリー工房でのマインドコントロール的な恐怖体験後、隣の人とも会話が始まりました。すると、同じ市内に住んでいる人で、しかも私の自宅マンションに友人がいる、しかもお互いに同じ名字という奇遇プラス、波乱万丈な人生を送っていた人で、達観していると言うか、とらわれないと言うか、さっぱりした語り口の人で、退屈することなくしゃべり続けていました。
寒い時期に一人でなんてと尻込みしていましたが、行って良かったです。
タダほど怖い物はない!は、ジュエリー工房の1時間ほどだけで、あとはお土産もいただいて、新しい発見や出会いがあり、リフレッシュできた時間でした。