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ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。

私のお取り寄せ

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みなさんは、「こんにゃく芋」の現物は見たことはありますか? 冬の定番のおでんの具として、また健康食材の一つとして、今では海外でも知られるようになった名前の通り「コンニャク」の原料です。サトイモ科の植物の球根で東南アジアが原産だそうで、現在食べ物として常用しているのは、日本だけのようです。

1744小さい頃、実家の向かいの家の倉庫に木の棚があり、ゴロゴロと大小の石?岩?のようなものが雑然と並んでいて、あれは食べ物なのか、祖母に尋ねると、こんにゃくの元の姿だと教えてもらった記憶があります。そのこんにゃく芋を各家庭で手作りしたものが、私にとっての「コンニャク」でした。

市販されているような表面がスベスベした、弾力のあるものではなく、表面がザラザラしていて、それこそ固めるときに入った空気の穴らしきものが無数にあいているプルンとした食感さえもない食べ物でした。「おなかのそうじになるから食べなさい」といわれていたので、食べ物の神様が存在していたら、1745ばちあたりと言われてしまうかもしれませんが、正直「おいしい」というイメージはありませんでした。

ところが、ところがです。小さい頃に覚えた味は、記憶はうすれても舌は覚えているのですね。あの、手作りこんにゃくの食感がなつかしく、また食べたいと思うようになっていたのです。

アメリカの有名なファストフード店の創業者が、子供の時に食べた物の味は、必ず覚えていて、親になったときに自分の子供に与える。そうしてその連鎖はずっと続くと言っていたのを読んだ事を思い出しました。「食」に対してあまりこだわりを持つことはないのですが、実家に連絡をし、1746「手作りこんにゃく」が食べたいと要望すると、現在、田舎の特産物として販売しているとのことでした。販売している時期の関係もあり、手に入ったらとの約束のなか、ようやくこうして手元に届きました。

商品として販売しているものですので、見た目も私の記憶とはかけ離れていますが、さしみこんにゃくで、懐かしい食感を味わう事ができました。

その地方の空気や景色の中で雰囲気とともに味わうのが一番かもしれませんが、家にいて全国の味を堪能できる本当に便利な時代だとつくづく思います。

唯一私の中で「お取り寄せ」して食べたいと思う故郷の素朴な味のご紹介でした。もし、素朴な食事に興味を持たれた方がおいででしたら、食してみてください。

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2018/03/10 posted by R