ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。
大阪のグランフロントがオープンして以来、弊社の周りでも古いビルが建て替えられ、少しづつ様相がかわりつつある中で、今までビルとビルの間に埋もれて見えなかったものを発見することがあります。
今回は、その話をお伝えしようと思います。なので、季節外れだとは思わないよう…。
そこは、少し前までビルとビルのせまい通路。きっと行き止まりなんだろうと思うほど昼間でも暗い場所。片方のビルが車のリース会社に建て替わって、その通路が少し広がり見通しがよくなりました。そしてその通路の先にあるのが、お地蔵さんでした。
実は、通路の奥で夜に煌々と明かりがついていたので気が付きました。遠目に、屋台? なんの? と「ばちあたり」なことを思いながら、その日はそのまま帰途につきましたが、数日後、昼間によく見たら、なんと提灯で飾られた祠の中に鎮座するお地蔵さんではないですか!!
私の中のお地蔵さんは、つづら折りの山道の途中にひっそりと立っているか、雨風を防ぐだけのごくごくシンプルな祠の中にある「子供の守り神」でした。
そうそう、思い返せば、大阪に住んで初めて8月終わりの「地蔵盆」というお祭りを知ったのでした!
インターネットで検索してみると・・・地蔵盆の風習は、関西方面でのまつりごとで、関東以北ではほぼ見られないものだとのこと。ところ変われば・・・なんですね。
でも、まつりごとはしなくても、信仰としてはやはり子供の神様ということは変わりません。提灯などの飾りはないけれど、子供の健康と無事を祈り、何枚も何枚も「よだれかけ」をかけられて、やさしい顔つきで静かに見守っています。
「信仰心」などと大きな声で宣言できるような事はしてないけれど、祖母と父に教えられて、お地蔵さんを見つけたら頭を下げなさい、あなたは特に世話になったからと言われ続け、今でも見かけたら必ず、頭だけでも下げる癖がついています。
もちろん、今回発見したお地蔵さんにも深々と頭を下げてきました。
屋台と間違えてすみません・・・と。