ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。
1年に1度、春休みに入るころに、発表会があります。
某音楽教室の先生たちが、気の合う仲間と開く会で、それぞれの自宅プライベート生徒が、朝から終日総勢100人ほど出演します。
先生は、10人。
それを率いるのは、先生を指導する立場のトップリーダーで、美人でスタイルも良くて、気さくで、そして男前。
いいにくいことも、嫌みなくサラリとおっしゃる。まるでテレビで見る、天海祐希さんのようで、あこがれの人です。
春色のドレスを着て髪飾りをつけた小さな子どもたちは、緊張とは無縁なあどけない顔で、おしゃまにお辞儀をして、客席に手をふるご愛敬。本当に愛らしく天使のようです。
ところが、年齢が上がるにつれ、舞台裏の様子は変化していきます。
先生が、そこに至るまでの角もムチもどこかに置き去り、大丈夫と声をかけても、表情は硬く、いつもの生意気な素ぶりは影をひそめ、手を固く握りしめていたり、楽譜を見るともなく抱きしめていたり、緊張感が漂ってきます。
ステージに送り出し見送ったあとは、祈る思いで曲を口ずさみながら裏で待ちます。
拍手をもらって、戻ってきたその顔は・・・
それはそれは、満面の笑み。
とてもドキドキしながらも精一杯向き合ったあとの充実感と解放感は、すがすがしい余韻となっているようです。
こちらも、4ヶ月間、共にひとつの曲を作り上げてきて良かったと思う瞬間です。
何度言っても、練習をさぼったり、レッスンよりもおしゃべりが大好きだったりするけれど、一生懸命向き合う姿は、いじらしくて“よしよし、よくがんばったね~”って抱きしめたくなります。
今年の合奏は、笛と手作り楽器で、♪雨のち晴レルヤ♪でしたが、独奏の時とは別人で、まさしく曲名通りのいつもの表情に戻って元気いっぱいでした。
たくさんのエネルギーをもらって、とても前向きな気持ちになれた一日でした。