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8月も終わりというのに異常な暑さが続きます。7月17日の梅雨明け以降、大阪市で最高気温が30度以上の真夏日でなかったのは、わずか1日だけ。大阪では、最高気温35度以上の猛暑日が、1994年の過去最長記録を超えたそうです。
夜の暑さも厳しく、大阪市で最低気温が25度以上だった熱帯夜も平年をはるかに超えて、寝苦しい夜が続きます。室内でしかも夜に熱中症になって死亡する事例が、目立つのも今年の特徴。東京都監察医務院の発表によると、梅雨明け以降の東京23区内の熱中症による死者のうち、死亡時刻が不詳の人を除く約4割が夜間に死亡されたとか。
気象庁は、9月、10月も平年より気温が高い状態が続くと予想し、異常天候早期警戒情報を出しました。まず、平均気温が平年より0.9℃~2.3℃暑いまま9月がスタートするという見込みです。その後も、日本列島を覆う高気圧の勢力はなかなか弱まらず、10月までは平年より気温が高い状態が続くと見られています。
しかし、本来夏から秋にかけては台風が多い季節ですが、今年は5個しか発生していません。8月末時点で4個しか発生しなかった1998年に次いで少ないとのことです。原因の一つが、インド洋の海面水温が平年と比べて高いことだそうです。台風の発生するきっかけを作る北東貿易風と南東貿易風の衝突に、変化が起こっているためだとか。台風が多いと災害や食糧に影響しますが、少ないことは、今後の水不足に影響するそうです。
猛暑は経済にどう影響しているのでしょうか? 全国の百貨店の売上高は、夏物衣料が好調で、7月の前年同月比1.4%減と減少幅(あくまで増加幅ではありません)は、6月から改善したとのことですが、逆に秋物の売れ行きは不振とのことです。
生鮮食料品は?…と気になりますが、農林水産省によれば、日照が確保されるので秋の果物の甘みが増すとのことです。しかし、収穫量は減っていて価格は上昇気味だとか。また、秋の味覚の雄サンマは、漁獲量が激減しているそうです。昨年の同時期に比べ8分の1。
サンマの不漁原因は、やはり海水温の高さとのことです。サンマの漁場に適しているは海面水温は、13℃~15℃。夏から秋へと水温が下がってくるに従って、北方領土周辺から北海道沖、そして三陸沖へと漁場はだんだん南下してくるのですが、今年は水温が平年より2℃ほど高いせいだそうです。漁場が遠いということは、新鮮な美味しさも遠くなるということですし、しかも値段が昨年の2.5倍だとか。。。
暑さは、私達の生活を大きく変化させていきそうです。