ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。
今年の紅葉狩りは、北陸に行ってきました。
新大阪発7:04のサンダーバードから、北陸新幹線つるぎに乗り換えて、富山に到着しました。迎えの車に乗り込み、まず案内されたのは、『富岩(ふがん)運河環水公園』でした。
世界一美しいと称されたことのあるスターバックス富山環水公園店があり、富山県美術館があり、ソーラー船でのクルージングもでき、富山駅から徒歩でもわずか10分の所にある広い憩いの場に、自然の豊かさを感じるスタートでした。
早めの昼食は、もちろんお寿司! 安くて美味しくて人気のお店。30分ほど待ちましたが、その間にもどんどんお客様が増えて、90分待ちになっていました。
満腹セットに、さらに炙り三昧や、海老三昧、様々な一品も注文して満腹満足ランチになりました。旬の寒ブリが早くも売り切れていたのは残念でした。甘エビのお頭入りのお変わり自由お味噌汁も美味しかったです。
食後に案内してもらったのは、『千巌(せんがん)渓』。
途中の車窓からは、雪をいただいた立山連峰が、好天のおかげでよく見ることができて、感激しきりでした。駐車場から少し坂を登ると左手にすぐの見事な渓谷です。周りを木々におおわれ、せせらぎあり、滝あり、苔むした大小の岩があり、小さなほこらもあったり、マイナスイオンが溢れている美しい所でした。夏も涼しく、きっとホタルもたくさん見られると思います。
坂道の右手には、『大岩山日石(おおいわさんにっせき)寺』。真言密宗の大本山で、1300年の歴史があり、本堂にある摩崖仏の不動明王は、間近まで近づいて見ることができ、ますますその迫力を感じることができました。アートイベントの最終日だったようで、古刹としては、斬新?それとも異質?と思われるようなオブジェもいくつか飾られていました。マルシェも開催されていたようです。
以前行ったお寺で、アニメコスプレ撮影会が行われていて広い境内のあちらこちらに、アニメキャラになりきった人たちがポーズをとっていて、とても驚いたことがあります。撮影するほうには、映え~で、お寺のほうには、参拝する人がたくさん来てくれるならと、いうことでしょうか。。。 私には、アニメキャラとのコラボはマイ珍百景にランクインした光景でした。今回は、動かぬオブジェだったのであまり気にもならず、良かったです。
その日は、宇奈月温泉に泊まりました。
温泉宿と言えばお決まりの卓球で盛り上がり、温泉に入ること4回。硫黄臭はなく、さらっとした透明な温泉でした。夕食には、ズワイガニが一人一杯ずつ付いていました。
「カニをお願いします。」
「全てお持ちしていいですか?」
(なんで?あたりまえ!)
「お席はどちらですか?テーブルによってはのらないかもしれませんので」
どどーんと立派なカニ5杯が出てきました。
特典でついてるカニなんてとあてにしていませんでしたが、質問された意味がわかりました。無類のカニ好き2名と普通か興味なしの他3名での立派な5杯は、無言からの、果てはぞんざいなやっつけ仕事的な食べ方で終わりました。ズワイガニ漁解禁のニュースを見るたび、ぜいたくだったなと、もうちょっと味わえば良かったなと後悔しています。
翌日は雨模様だったので、ゆっくり12時にチェックアウトしました。
トロッコ列車には乗れませんでしたが、大阪より早い紅葉は十分に鑑賞することができました。
富山市内に戻り、行列のうどんやさんへ案内されました。
氷見うどんのなべ焼きで、ピリ辛のホルモンうどんが一押しのようでした。柔らかくて牛肉のようなホルモンがたくさん入っていて、さらにエビの天ぷらも入っていて熱々でとてもおいしいおうどんでした。
富山駅前に車を停めて、『TOYAMAキラリ』へ。
木がふんだんに使われた建物で、中にはガラス美術館や図書館やカフェが入っています。富山といえば、ほたるいか、白エビ、チューリップが浮かびますが、ガラスの街とは知りませんでした。発端は、富山の薬で、その薬瓶だそうです。
JR富山駅の床は、フロアシャンデリアと呼ばれ、工芸用ガラスが817枚敷かれていて、照明できれいに輝く演出がされているとあとになって知りました。次回の必須チェックポイントです。
その夜は、チューリップで有名な砺波に泊まりました。
夜の窓の外は、真っ暗で何も見えませんでした。まるで漆黒の闇でした。でも、明朝6時。朝風呂の前には、朝焼けと、もやがかかってとても美しい景色が広がっていました。雨も上がって、良いお天気になりそうでした。
いよいよ最終日。世界遺産の『五箇山(ごかやま)』へ行くことにしました。
全長3キロの五箇山トンネルを抜けてすぐのところからは徒歩です。少し歩くと、合掌造りの集落が見えてきました。静かな集落と思いきや、茶房だったりお土産を置いていたり、お店になっていて、意外な様子でした。
ボランティアの人に、楽器ささらの鳴らし方を教えていただきました。短冊形のうすいひのき板が、108枚つづられている打楽器です。つづられていない下の部分を、手首のスナップで閉じて音を鳴らすのですが、見た目以上になかなかに難しい。108枚もあるので結構重みがあって大きくてうまく扱えずねじれてしまいます。
それでもなんとか、鳴らせるようになったら、「はい、左右に揺らして踊りながら」と言われ四苦八苦していると、どこからともなく男性が現れて、筑子(こきりこ)を打ちながら、こきりこ節を歌ってくれました。難しかったけどとっても楽しかったです。「どこからかスカウトが来ると思うからね~」とリップサービスもいただきました。
雪にすっぽり覆われてライトアップされたほっこりするような写真や映像をよく見かけますが、この山間が豪雪に閉ざされる生活は、本当に大変なのだろうなと、雪を知らずに育った私には、想像できない世界なのだろうなと思いました。
最後は、『雨晴(あまはらし)海岸』へ立ち寄りました。
夕暮れも絶景だそうです。少し早い時間でしたが、訪れている人も多く美しい眺めに癒されました。義経が落ち延びる際に、弁慶が打ち上げた石で雨をしのいだといわれる義経岩の中から女岩をのぞいてみました。
そのあと、『海王丸パーク』でも穏やかな海を眺めました。
山あり、海あり、きときと(富山弁で新鮮な)料理がいっぱいの3日間でした。