2017年もいよいよ残り少なくなりました。
皆様にとって、この１年はどんな年でしたでしょうか？

弊社はグランフロント大阪の東に隣接していますが、その南北両館の連絡橋を渡るとき、左右から大型の建設クレーンが目に飛び込んできます。今その西側では地下新駅と地下鉄道の工事が進み、また、東側では、（仮称）ヨドバシ梅田タワー建築工事が着工、ヨドバシカメラ梅田への回遊デッキ２箇所も今年完成しました。街がどんどん変化する様子を目の当たりにしています。
　　　
梅田は建設ラッシュですが、少し視野を広げれば、大阪にいろいろと特色ある動きのあった年でした。私が注目したのは大阪城地域です。6月に公園施設『ジョー・テラス・オオサカ』が、また10月には『ミライザ大阪城』がオープンしました。大阪城公園内なので様々な規制もあるのでしょう、梅田ほど大規模な開発や建設ができないため、それだけに創意工夫が必要となります。

特に『ミライザ大阪城』は、築86年の歴史ある洋風建物をリニューアルしたものです。当初は、昭和天皇の即位を記念して昭和6年に建てられたとのこと。すべて市民の寄付により、大阪城天守閣の再建・大阪城公園の新設とあわせて、旧陸軍第四師団司令部として建設され、その後、大阪市警視庁から大阪府警本部を経て、大阪市立博物館として使用されていました。改修した今、天守閣を間近にして、イタリアンやフレンチ料理そしてショッピングを楽しむことができる施設となっています。

生まれ変わったとはいえ、昭和天皇の即位記念で建てられた建物の中に身を置いていると、その幾多の運命と歴史の重みで身が引き締まる思いがします。ちょうど天皇陛下の退位と即位が議論され決定したのも今年でした。これも何かの巡り合わせかもしれません。思い起こせば今年も、いろいろな事件や事故やニュースがありました。将棋界の新人活躍、企業不正、外交問題、政治疑惑…。人工知能・ＡＩやロボットの躍進も目覚ましい年でした。

かわいい仕草をする動物型ロボットや考えも及ばぬ当意即妙の返答をするＩＴ機器を見ていると、人間がＡＩに癒される時代に向かっているように感じます。囲碁や将棋の記事を読むとＡＩの進化の源は自己学習機能に拠るそうです。人間でしかできないと考えられていた分野さえ、もう人間のものではなくなってきた…、私にとって、改めて『変わらなければならないもの』と『変わってはならないもの』を考え直す年になりました。

迅速でミスなく正確で最適な対応ならば、ＡＩが人間を凌ぐ時代となっています。そんな時代の流れをよく見極め、人間の意義・人間にしかできないものを求めつつ自己研鑽を積み、工夫そして智恵の心を大切にして参りたいと思います。『一本の電話に心を込めて』からスタートした弊社ですが、ひとえに皆様のお役に立つことを使命として、これからも邁進していく所存でございます。

街はいまイルミネーションとクリスマスソングで華やかさに溢れています。みなさま、この一年間のご厚誼ならびにご愛顧を賜りましたこと、そして、新しい年を皆様と共に迎えることができますことに感謝の気持ちで一杯でございます。どうぞ、素敵なクリスマスを、そして良いお年を、お迎えください。

この一年間、本当にありがとうございました。