先月ＧＷに母の郷である四国に出かけました。今回はいつもと違うある目的がありました。それは今年91歳になる叔母の様子を見に行く事です。

叔母は母と一回り以上もはなれており、色々と私達の面倒もみてくれて母の親代わりのような存在でした。鹿児島に住む家族の言葉にも耳を傾けず一人暮らしをしています。

昨年圧迫骨折で入院して1人暮らしはもう無理といっても全く聞き入れません。

皆でかわるがわるお見舞いに行ったのですが、知らない間に退院していて、なんとお医者さんが大体このくらいには退院できるだろうという日に自分で勝手にいいように解釈して、病院の庭仕事をする人に”あんた携帯持っとる？タクシー呼んでくれんか？”　といい退院（いえ脱走です！）してしまい、病院ではいなくなったと大騒ぎになったそうです。（そりゃそうです）

それからも何度かお見舞いに自宅を訪ねたりしていましたが、今回はなんとシルバーカーで私達の家に突然現れ、手作りの煮物やお寿司、おひたし等と、パックのおそうざいやご近所の方や民生委員さんへの手土産などをこれ持ってきたよとつげると、まず開口一番、『そのかばんもくれるん？』　―　かばん？　適当な紙袋が見つからずヒンズー教の神様の絵柄が入ったかばんに食べ物を入れて持っていったのですが、どうもそのかばんが気に入ったようです。中身よりかばんか…　(-_-;)

もちろんほしいならあげるよというと、全部私から渡しておく、『おばちゃんはいくところがあるけんの。』と言い、おかずやお土産を積んだシルバーカーでさっさと立ち去ってしまいました。

91歳でどこに行くところがあるというのでしょうか？

あっけにとらて呆然としましたが、よく考えてみると本来の叔母に戻っただけで、まあ元気でよかったと思う事にして四国を満喫させてもらうことにしました。

今回はブームのしまなみ海道まで足を延ばしました。サイクリングがとくに大人気らしく自転車は全て貸出中。大勢の人が待っているとの事でしたのでここはしかたなく車で移動。潮流体験や村上水軍博物館であっという間に時間が過ぎました。

後はいつものお楽しみのうどん店めぐりとオリーブ牛です。特にオリーブ牛は臭みがなく柔らかく美味しい脂で絶品です。普段はどちらかというと魚派の私ですが、この牛肉は格別で必ずいただきますし大阪でも食べられるところがあればいいなあと常日頃から思うくらいです。

たくさん専門店で買い込み、地元の新鮮なお野菜とともに焼肉です。かなりの量を買うので次の日も地元の魚と一緒に食卓に並ぶことが多いのですが、量が多い時は又ホットプレートを出し、少な目な時はフライパンで焼いてだしたりします。

食事の準備をしていると男性陣がホットプレートの前にかたまって座っています。『舟やったら沈んでる。』これが私の口癖になりました。(~_~メ)

そして後又1度叔母はシルバーカーで現れ『好きに遊んで帰れよ～』とお土産にと果物を託し帰っていきました。(>_<)　まあまあそんなこんなで叔母も一応元気でしたし、いつも通り美味しいうどんやお肉、地元の魚に野菜、たくさん頂いて、遊んで、しあわせ～な時間が過ごせました。

叔母にはまだまだ元気で長生きしてほしいです。また行くからね～！!(^^)!