ある雨の日。　駅までの道を、歩いて出勤していました。

踏切の手前で、必ず道の左側に渡るのですが、雨のせいで車も多くて渡れず右側を歩いて、左に移る機会を見はからいながら歩いていました。

すると、同じく左に移ろうと車の往来のすきをうかがっているいる女性がいました。よく見るとなんと、中学校時代の、クラブの先輩でした。

その日は研修で電車に乗らねばならず、でも雨がひどいので駅まで車で来たものの、いつもの駐車場がいっぱいで、少し離れた初めての駐車場に停めたところだったとのこと。

年賀状に、今年こそは会いたいねとお互いに書いて、何もないまま年末を迎える1年に1度の通信の繰り返し。いつ会ったのか、思い出せないほど久しぶりでした。

おおらかで、前向きで、優しい人。ユニークで休日には朝食を作ってくれる優しいご主人が病に倒れ、２人の息子が多感な時期にさしかかる頃から父親役もするようになり、大変なことも多かったのに、変わらぬ微笑みでした。

「子どもたちも成人したし、これからは私の人生を生きるわ。」

そのセリフに、これまでとこれからへの色々な想いを感じました。

いくつもの偶然が重なって、再会することが出来て、とても嬉しい朝でした。