ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。
先日、私の中学三年生になる娘の私学美術展に行ってまいりました。
娘は小さい頃から絵を描くことが好きで、中でも生物や植物に大変興味があることから、それらの生態を調べた上でスケッチブックに纏めたり、新聞にしてみたり、特に人体に関しては大変詳しく 将来の夢はお医者さん・・・と言っていた程。大人の私たちが見てもいつもその観察力と知識には目を見張るものがありました。小学校でもポスターや絵画展では市長賞を頂くこともあり、卒業アルバムの表紙や一人一人の似顔絵を担当するなど、成長するに連れて絵に対する自信も身に付き、少々負けん気を表すようになってきました。
そんな娘が中学生になり、選んだクラブは理科部!あれっ?と思った反面、やっぱりという思いでもいましたが、やはり中学2年生に上がった頃、美術科の先生の勧めもあり理科部と美術部とを兼部することになりました。
美術部では年に何度か作品展がありますが、中でも一番全力投球するのが夏にある私学美術展です。 そこでは大阪の私立中学校・高等学校の美術部、美術科の生徒たちの作品が一斉に展示され評価されます。
どれもこれもレベルが高く、甲乙付け難い状況です。そこで初めてにもかかわらず、好きなものを好きなように描いた娘の作品が評価され、あっさり優秀賞に・・・
優秀賞とは全体の1割なので大変驚きましたが、今年はもっと欲が出て、昨年よりも何倍も何倍も大きなキャンバスに挑戦することになりました。それは自分の背丈よりも大きく、中学生では過去に例を見ないサイズだとか・・この作品に半年かけて取り組んでまいりました。
授業参観に行く度、美術室を覗いては作品の進行度合いを確認し、これ本当に間に合うの?とハラハラしておりましたが、毎日の頑張りに加え、夏休みに入ってからのラストスパートは運動部も驚くほどでした。
額縁の細部に至るまで、納得行くまで妥協を許さない装飾を施し、大切に梱包してからいよいよ搬入、そして展示・・・全ての作業をやり終えた時には達成感に満ち溢れ、感無量になったと話していました。
そして表彰式当日!娘の作品にはピンク色の優秀賞の札がかかっていました。
今までの頑張りを思い出し胸が熱くなったと同時に、これだけの事を根気よくやり遂げた娘はこれから何をやっても大丈夫だと・・・抱きしめてやりたい気持ちになりました。
娘は娘で込めた思いがあるらしく・・・中学校に上がってからの自分は勉強も中途半端で自分に甘い部分が多々あったけど、この作品をやり切ることで、自分を変えようと、自分に対してのケジメの作品として強い意気込みで取り組んだ様です。
そして、高校生からは夢を勝ち取るため、勉強に全力で励むと決意していました。
こうして娘の中学生最後の熱い夏が終わりました・・・
いつまでも幼いと思っていた我が子ですが、知らない内に周りの環境や書物等から様々なものを感受性豊かに吸収し、自分なりに考えを持って、迷い、復元しながら大人になっていこうとしている姿に作品を通して心を打たれました。
また私も日々の生活で何か出来ることはないかと振り返る良い機会になりました。