ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。
`巨星、逝く` 6月26日、この文字が紙面を踊っていた。
キングオブポップの名を欲しいままにしていた、マイケルジャクソンが亡くなった。
ジャクソンファイブとして子供の頃から注目され、MTVの台頭と共に、世界中に彼のパフォーマンスが流れ、オフザウォールを皮切りにスリラー、ビートイット、BADと一気にスターダムへとかけあがっていった彼。同じくキングオブロックンロールの愛娘、プリシラ・プレスリーと結婚し華やかな話題でつつまれた80年代とは裏腹に、その後はゴシップ記事の餌食になってしまう。
奇行やジュブナイル嗜好と言ったスキャンダラスな話題ばかりが取り沙汰され、カメレオンのように変貌する彼の容姿もそれに拍車をかけていった。そして・・・・彼は逝ってしまった。自身生涯最後と公言していたツアーの記録用フィルムを残して。もしも彼が存命であれば、これほどの評価と賞賛を果たして得られたかどうか…正直「?」だった。
「this,is,it」
そこには高校生の時に見たままの、切れのあるムーンウォークとハイトーンヴォイスの彼がいた。自身の溢れ出る才能がいつか枯渇するのではないかと言う不安と焦燥に苛まされながら長い長いトンネルを抜けた彼が、間違いなくそこに還ってきていた。総てのスタッフをファミリーと呼び、一人ひとりに励ましと感謝の言葉を掛け続ける姿はキングではなく、すでにその時ゴッドオブポップにすら見えた。
惜しいひとを・・・とはあまりにも陳腐だがやはりそう思ってしまう。日本のバブル期と余りにもオーバーラップする彼の終焉が、これからの日本経済を占っているかの様な気さえしてしまう。
余談になるが・・・
愛娘のパリスが追悼式で初めて愛くるしい顔を公開し「最高のパパでした。愛してる。」と流した涙と、今は亡きJFKジュニアが、父JFKの棺にむかって僅か3歳で敬礼をした姿がアメリカンヒーロを送るにふさわしい甲乙つけ難いベストショットだと思う。
さようなら、そしてゆっくりおやすみ・・・ありがとうマイケルジャクソン。