ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。
先日庭で仰向けになっているセミを見つけました。
きっと精一杯鳴いて短い寿命を全うしたのかなと思い、庭のすみに埋めようと翅を持った瞬間元気いっぱいに飛んでいきました。
何かにぶつかり落ちた際仰向けになり、そのまま助けを待ってどれだけの時間を過ごしていたんだろう・・・。
家族に話すと「よく触れたね」と。
そういえば女子はムシを怖がる人が多いのですが、私は子どもの頃からムシを見て「キャー」とかわいい声を出した覚えがありません。(ゴキブリ等を除いて)
近所には年上の男の子が多く、夏休みは彼らのムシ捕りにつきあっていたからでしょうか。
子どもの頃玄関先にお菓子を落とし、集まったアリが巣穴まで行進する様子を1時間以上も眺めていて祖母にあきれられたことを思い出しました。小さな小さな姿で自分の体ほどのお菓子を背負ってひたすら歩いているのです。その「ひたむきさ」?は見ていて時間を忘れるほどでした。
小さな生き物にとってこの世界はどれほどの大きさなのでしょう。豪雨などの異常気象、地震など私たちでさえ困難なことが多いのに、ムシたちはどう立ち向かっているのでしょう。
そんな小さな生き物の中には人間のような暮らしをしているアリがいるそうです。
糖分摂取のため葉で苗床を作りキノコを育てるそうです。またそこでアブラムシを育て、その分泌物である甘い汁を好物としているそうです。その様子を農耕や牧畜に例える研究者もいます。
人は自分たちだけが優れ、進歩しているように思っていますが、それぞれの生き物にはその等身大の生活、思い、生き方があるはずです。
少し大袈裟なようですが、そのようなムシの姿に「原点」があるようにも感じます。
むしろ、私たちは余計なものを背負い過ぎ複雑になっているのかもしれません。
ムシの姿を眺めていると、奇をてらわず一つのことをシンプルにやり続けるその姿に教えられることは少なくありません。
手順をスキップし成果を求めるようになった自分を顧みることができました。