ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。
福島県奥会津。
まるで、夏の日差しがこの景色を惜しむように照りつける中、私の目に焼きついた風景を今日は、皆さんも見ていただきたいと思います。
そこは、栄養たっぷりの、真黒な土でできた上野(うわのと読みます)という場所。
つづら折りの道を車で走り、登りきった時に目の前に広がったものは、今まさに見ごろのピークを迎えた「そば」の花の群生。白い小さな花は、どこまでも続き、実の熟すのを待って風に揺れていた。
この季節の後は、大根が、ピンクの花をつけるそうだ。
その美しさに後ろ髪を引かれながら、まっすぐな道を進む。
太くたくましい杉の木陰を映すアスファルトの道を走っていくと、大木の間から見えていた小さな水面が、突然大きな湖となって迫ってきた。
濃い緑の山々に囲まれたその湖は「沼沢湖」。
その透明度は、日本屈指であると聞いたことがある。
水際まで近付いてみると、泳ぐ小魚の影さえも映っていた・・・。
雄大な景色は、人間を暖かく包み込むような優しさではなく、人には侵してはいけない領域は存在するのだという事を厳しさを感じた。
「おい、おーい、姉ちゃん! 何ボーッツとしてんだぁ」
弟がバックミラー越しに声をかけてきた・・・・
「ごめん、ごめん、久々に田舎帰ってきたら、ボーッツとしちゃってさ・・・」
「ったくー。行きたいっていうから乗っけてやったのに~ッ」
ボーッツとしてたんじゃないんだなぁ、恥ずかしいけどさ自分の生まれたところがこんなにも美しいなんて感動してたんだ・・・
言葉にならなかったんだよねぇ。