ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。
いやー今日もよくはらたいら、じゃない働いた。
早く帰って本でも読むか。
6:15の電車に乗り込み、
荷物はいつものように網棚へ。
ある駅で、扉がしまる寸前に、
私の上へすーっと手を伸ばした一人の人物。
BAGを取って、ダッシュで電車を飛び出し
走り出そうとした。
後を追って、外に出た人に向かって手を伸ばし、
扉をはさんでその人物の二の腕はむんずと
わしづかみにされた。
このまま電車が出たら、
間違いなく私の腕はもぎ取られるか
折れてしまう!
その時。
仕方なさそうに
閉まったはずの扉が開いた。
周囲の視線を浴びながら、
相手の腕に爪を食い込ませたまま、
「すみません。」
「これ、私のカバン」
「ほんまか?」
腕を掴み、もう一方の手で
カバンを取り上げた。
ゲームはここまで。
怖さのあまり、相手の顔は見ていない。
踵を返して、ただもう振り返らずに
反対方向へと歩いた。
後ろから、声がした。
「忘れ物かと思たわ!」
すぐそばのベンチに
腰を下ろした。
忘れ物って・・・・・意味がわからない。
私が悪かったのだろうか?
これは確かに私のカバンなのに。
瞬間、めまいがした。
まるでカフカの世界だ。
とっさの出来事に、
つめの作業「駅長室へご同行」のご案内が
出来なかった私。
この試合、どっちの勝ちだったのかしら。
あの日以来、
本質的に痴漢と置き引きはどちらが
より悪質なのか、を考え続けている
私なのです。