肩車したあそこの親子…ほら、まったく同じ表情してる

家族連れもカップルも、みな同じように素敵なほほえみ

光を見上げる顔はどれもみんな…おだやかで、やさしい

気付けばもう１２月・・・１年って早いですね。。。
今年も神戸の街にルミナリエが灯りました。今年のテーマは、『光の紀元』"L'era della Luce"というのだそうです。荘厳で幻想的なオリジナル音楽が流れる中、たくさんの人たちがルミナリエを訪れていました。

『助けてっ！　おかあさん。巨人が家を揺らしてるっ！』…気がつけば暗闇と恐怖の中、出せない声を力一杯に叫んでいた私。６０００人以上の生命を奪った阪神・淡路大震災から１３年。そのとき私は、まだ小学生でした。

元町から少し歩くと、光の回廊『ガレリア』が私たちを出迎えてくれます。そして、東遊園地に設置された『スパッリエーラ』は、光の壁に丸く囲まれた空間。その中は、周りからの光に明るく照らし出された別世界でした。

車椅子の人も、家族連れも、カップルも、みんな本当にステキな優しい笑顔で、３６０度の光の芸術をじっと見入っていました。もしかすると、その中の何人かは、亡くなった家族と一緒に光を見つめていたのかもしれません…

震災で光を失った神戸、そこにまた光を注いでくれたルミナリエ。でも、最近は赤字でその開催が危ぶまれているそうです。あちらこちらに募金箱があり、１００円募金を呼びかけていました。

復興と再生への夢と希望、そして…鎮魂。さらに今日出会ったすべての素敵な笑顔が、来年も、そのまた先も、ずっとずっと続いていますようにと…祈り

私は１００円募金をして、それから、大切にしている携帯カメラにこの光景をそっと収めました。