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十日戎

47「商売繁盛で笹もってこいっ!」

お囃子があたりに繰り返し響く中、立ち止まらないよう呼びかける警備の声にジワジワと押されるかのように、人の波がゆるやかに進みます。今宮戎神社の十日戎を訪れました。通行規制でしばし足止めに遭うほどたくさんの人出です。行き先遠く前方を見とおせば、手に手に握った笹が人々の頭の上から飛び出していて、そのくすぼっったような緑色のあつまりが、人の流れの上に一つの層をつくって、流れに合わせて細かくも、しかし時に大きく不規則に動いています。神社全体が熱気と活気にとんでもなく満ちあふれていました。

突然、目の前で笹が大きく揺れました。福笹につけられた『吉兆』という縁起物の飾り付けが、釣り上げられた魚のように跳ねました。境内の脇には、数千人から選ばれた福娘たちがそれを笹に結わえるために待ち構えていて、人々はそこに競います。金色の烏帽子に巫女姿の福娘たちのステキな笑顔…どうやら、これも授かるために。

48七福神は宝船に乗って福を運んでくるそうです。その中の一人、えびす様は、右手に釣り竿、左手に鯛を持って、丸い顔にニコニコとほほえみを絶やさぬ神様。遠くの海からシアワセとともにやって来るという伝承から、漁業の神、商売繁盛の神、福の神として古来人々に信仰されてきました。えびす様を祀った神社は、関東に少なく関西に多いそううです。ですから、十日戎は関東では馴染が薄いとか。

驚くことに、夜が更けていっても、人出と賑わいが衰える様子はありません。聞けば、9日午前0時の開門と同時に『宵戎』が始まって、10日の『本戎』を経て、11日『残り福』から12日の明け方に終了するまで、夜を徹して祭礼が行われるそうです。大阪で一番最初の祭事は、この十日戎。大阪弁では『えべっさん』と呼ばれて親しまれています。三日間の人出は、実に100万人にも達するとのことでした。

この『えべっさん』で商売繁盛を祈願して、いよいよ商都大阪が始動いたします。

2007/01/13 posted by z