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ブログ…弊社秘書・スタッフの随想・メッセージ・独り言・・・。

ハイビスカスの花

34深まる秋のこの時期にハイビスカス?もあるまいと誰しもがお思いかと。しかし、なるほどハイビスカス!とお思いの方もいらっしゃろうかと。そう、映画『フラガール』のシンボルマークです。

昭和40年のこと。ひとたび落盤事故が起これば生命の保証はなく、そして長時間労働にもかかわらず貧困から抜け出ることもない生活。しかし、雇用だけは確保されていて、人々は代々炭鉱とともにあってぎりぎりの命をつないできました。しかし、時代は石炭から石油に代わろうとしていました。閉鎖に追い込まれてゆく炭鉱の町、福島県いわき市。そんな危機的状況の中、炭鉱で働く人々はツルハシを捨て、北国の町に常夏の楽園を作ろうというプロジェクトに賭けていきます。レジャー施設・ハワイアンセンターの建設です。成功の鍵はフラダンスショー。盆踊りしか知らぬ無垢な町の少女たちは、まだまだ古い価値観の風当たりに耐えながらも、プロの踊り子を目指して必死に頑張り抜きます。

『人生には降りられない舞台がある-
彼女たちは、まちのため、家族のため、
そして自分の人生のためにステージに立つ』

映画のキャッチコピーです。彼女たちを指導するため招かれたダンサー、平山まどか。酒におぼれ、借金にまみれ、ハデ。まったく暗い炭鉱の町にそぐわしくありません。しかし、ダンステクニックとプロの意識と誇りは超一流。ぶつかり合う心と心。しかし、フラダンスを中心にして、やがてすべてが解決していきます。友情、家族愛、ほのかな恋心、そして師弟愛。どん底の悲しみの中から生まれたわずかな夢と光を、町の人々はいつしか一体となって育んでいきます。ハワイアンセンターのオープンの日、すべて人のトテツもない期待と不安の視線を一手に受けて、主役の蒼井優はパーフェクトな演技で踊りきりました。平山まどかの教えどおり、『スマイル』を全身に絶やすことなく。その見事なまでのダンスの迫力と止むことのない満場の拍手には、やはり感動してしまいました。

メインテーマ音楽は、ジェイク・シマブクロのウクレレ。これがまた心を貫き通すような透明感で奏でられています。映画の中では聴けませんが、この音楽には英語と日本語の歌詞があり、それぞれをジェニファー・ペリー、照屋実穂という歌手が歌っています。日本語訳も担当した照屋実穂の歌声は、ウクレレ以上に透き通って広がっていきます。素朴でどこか懐かしくて、そして神秘的な力を持った歌声です。『フラガール ~虹を~』 - 今年一番私の心を捉えた一曲となりました。

2006/11/05 posted by M